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DOMOTEX/ドモテックス2024 トレンドレポート

1月にドイツのハノーバーにて開催された国際的なフロアカバリングの見本市「DOMOTEX」(以下、ドモテックス)。今年も世界のトレンドを先取りしたアイテムが多数登場しました。世界的なインテリアシーンに影響を与えるドモテックスの詳細をC-lab.がお届けします。
C-lab.では「DOMOTEX」をはじめ、海外の展示会に関するレポートやトレンド分析情報を多数取り揃えております。より詳しい情報をお求めの方は下記からお問い合わせください。

「持続可能性」と「革新性」の両立をめざして

メインテーマは、「FLOORED BY NATURE」。
各企業が持続可能性を最大限に意識する中で、資源の再利用や循環といった従来の取り組みのブラッシュアップに加えて、あらゆる新素材の可能性を模索した革新的な取り組みも多くみられました。

生分解性、地産地消など持続可能性を意識した様々な取り組みが紹介された。

「あらゆるマテリアルの可能性を探る」アップサイクルへの取り組みは次のステージに

注目の特別展示テーマは、「THE GREEN COLLECTION」と「Insight Italy」。
「THE GREEN COLLECTION」においては、各企業が開発した新製品が並びましたが、商品を構成する各層に対して、多種多様なマテリアルが使用されていることが印象的でした。
また「Insight Italy」では、次世代マテリアル設計において注目が高まっているキアラ・ロドリゲス氏がキュレーションを手がけました。イタリアのメーカーを中心とした持続可能な取り組みが紹介される中で、食物や産業廃棄物を活用するなど従来の概念にとらわれない挑戦的な取り組みがみられました。
多種多様なマテリアルを活用した取り組みは、アップサイクルの取り組みが次の段階に入ったことを印象付けていました。

「Forestry Timber」

50年の寿命と生分解性を両立。「THE GREEN COLLECTION」Award受賞。

「Insight Italy」

ワインの特性を利用した地球に優しく新規性のある塗装法を紹介。他にも様々な新しい試みが行われていた。

注目のCMF「オークとコルク」

続いて具体的なマテリアルに注目したCMF(color・material・finish)のご紹介です。
会場にて最も多く見られたマテリアルは、オーク材です。樹種の魅力を活かしたクリアな仕上げが大半を占めました。表層のオーク材人気は近年の傾向と変わらず継続していますが、その殆どが製品の基材に環境配慮がなされていたのが今年のポイントです。
また注目の素材は「コルク材」。基材への活用、凹凸加工を施した壁面材など、やわらかく環境にもやさしい特性を活かして様々なシーンに活用されていました。

(写真上)オークと(写真下)コルクの展示

ナチュラル系のオークが頻出。基材などの層構成を訴求するビジュアルも。コルクは床材用途だけでなく壁面としての活用も。

今後の予測「持続可能性の高いマテリアル」と「デザイン性の高さ」の両立へ

今回のドモテックスは、持続可能性に対して新しいマテリアルの可能性を感じる展示会でした。来年度は、今回可能性を示したマテリアルが、次のステップとしてデザイン性の高い製品に落とし込まれて登場すると考えられます。どのような形で新しい製品が登場するのか、今から楽しみに待ちたいと思います。

いかがでしたでしょうか。今回のレポートをより詳しくまとめたものをご覧になりたい場合は、下記Contactボタンよりお問い合わせください。
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photo by Mari Kusakari

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