MATERIAL TRIAL これからの空間を彩る新マテリアル

ABOUT

60年以上にわたって家具や建具、床等の化粧シートをはじめとする建装材を提供してきたTOPPANと、様々なジャンルで活躍する3人のデザイナーが新たな建材の可能性を探るプロジェクト【マテリアルトライアル】。 2023年11月20日、21日に開催された「BAMBOO EXPO 20」の特別企画ブースにて、鬼木 孝一郎氏、小川 裕之氏、シミズダニ ヤスノブ氏と創り上げた3作品を展示しました。

WORKS

セル

鬼木 孝一郎

この作品は、ポリエステル繊維製の「三軸織物」を型押し成形して制作したパーツを連結していくことで出来上がるパーティションである。三軸織物のもつ多軸への強さの特徴を最大限に活かすために、パーツの形状には正六角形を採用。成形前にグラデーション状の印刷を施し、ランダムに回転させながら繋ぎ合わせることで全体に色のムラが現れる仕掛けとなっている。小さな部分の集合により様々な形状や表情を生み出すことを目指したことから、自然界を構成する基本単位である細胞を意味する「CELL」と名付けた。

Material三軸織物
SizeW4600mm × H2100mm
Profile

ODS/鬼木デザインスタジオ代表。建築家・デザイナー。1977年東京都生まれ。少年時代を英国で過ごし、早稲田大学にて建築を学んだ後、日建設計に勤務。その後、nendo入社。10年間に渡り、国内外の空間デザインを手がける。2015年にODS/鬼木デザインスタジオ設立。

パフパフ

小川 裕之

オフィスでの使用を想定した一人用ブースです。
使用済み紙おむつから再生された樹脂シートを活用するためにデザインしました。※ 空気で膨らんだ半透明の二重膜は人と人の間に適度な距離感を作り、設置された空間に優しい印象を与えることでコロナ禍を経た私たちの働き方にふんわりと寄り添います。また、空気を抜いて小さく折り畳たためるので輸送時のコストを低く抑えることが可能です。 ※本展示品は開発サンプルの為、別素材を使用

Material紙おむつリサイクルプラスチック(想定)
SizeW2170mm × D1800mm × H1890mm
Profile

HOAP代表。建築家。1977年千葉県生まれ。2002年東京藝術大学美術学部建築科卒業。2004年東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了。同年、小川都市建築設計事務所設立。2008年-2011年東京藝術大学美術学部建築科助手。2018年HOAP設立。

レイヤード

シミズダニヤスノブ

複数のデザインを重ねて層をつくることで、新たな景色が生まれる。三軸織物は規則正しい繰り返し模様で構成されているため、重ね合わせたときにモアレが発生する。プリントした柄に加えて、モアレという偶然起こる現象も利用した、複雑なサーフェスパターンが浮かび上がる。

Material三軸織物
SizeW2700mm × H2400mm

ダブル

印象の異なる柄や色彩を、表と裏、両面にプリントすることでコラージュを生み出す。メッシュ構造である三軸織物にパターンを施すことで、見る角度や光によって変容しながら新たな模様が現れる。

Material三軸織物
SizeW1300mm × H2400mm
Profile

株式会社pole-pole共同代表。テキスタイルデザイナー。2004年多摩美術大学卒業。2008年「プリントデザインからはじまるモノづくり」をコンセプトにテキスタイルブランド『JUBILEE』を始める。2017年株式会社pole-pole設立。

お問い合わせ

デザインに関するお問い合わせはこちらから

C-lab.は、サーフェスデザインをベースに調査・分析を行い、製品開発から空間全体のソリューション提案を行うデザインファームです。
大きな強みは、永年培ってきた調査・分析力と、CMF+Pをベースとしたものづくりへのゆるぎないこだわり、そして独自の調査データに基づくトータルな提案力です。
デザインに関する課題に対して、まずはご相談ください。

Contact