- TOPPAN Ti-Lab. -
等身大の自分を大切にした、丁寧な暮らし。
SDGs、トレーサビリティなどの社会課題、経年変化、クラフトアイテム、ラタンや麻などのドライな質感をキーワードに、ものに対して愛着をもち、日々を過ごしていくスタイル。
自分のスタイルが確立された、都会的な暮らし。
旅や美術館めぐり、アートやデジタル、スチールやレザーなどの色気のあるアイテムをキーワードに、デザイン感度の高い、洗練された生活をおくるスタイル。
心身ともに自然に回帰する、穏やかな暮らし。
キャンプやアウトドア、おうち時間や余白時間、素材そのままの仕上げをキーワードに、自然をより身近に、シームレスに感じていくスタイル。
最初に３つの暮らし方の内容を聞いた印象は、今の時代を反映したテーマだな、と思いました。３つの暮らし方というテーマをインテリアスタイルやCMF（カラー、マテリアル、フィニッシュ）に落とし込んでいく過程において、ペルソナの設定をしました。 わたしは普段スタイリングする中でも、具体的なペルソナを設定して、その人が求めるライフスタイルやインテリアを具体的にイメージするのですが、今回も同様の作業をC-lab.さんとブレストしながら進めました。わかりやすく著名人などを例に挙げながらイメージをすり合わせることで、 ３つの暮らし方というスタイルにしっかりとした芯のようなものができたと思います。
エシカルな暮らしでは、経年変化やドライ感、褪せた感じがポイントで、クリアな色よりもくすみ感を大切にし、かつドライな印象のものを取り入れています。シンプルなデザインにヴィンテージを合わせたmix styleに今っぽさを感じます。
スマート＆アートな暮らしでは、硬質な素材感やスチール素材、色味もビビッドなものを取り入れています。色気というのもポイントで、艶感を感じるスタイルというのも意識しました。
自然を取り入れた暮らしではプリミティブさやラスティック感がポイントで、カラーはウォールナットのような深いアースカラーをベースに設定しました。ナチュラルなだけではなく、さまざまなものがミックスされた感じにしています。
響きも良くて、いろいろな意味も含まれていて、共感できるコンセプトだと思います。おうち時間の影響もあり、今後の家はいろいろな役割をもつのだろうと思います。
話は変わりますが、このおうち時間は好きなものを見つめ直す＆理解する時間に使っている人も多いのではないでしょうか？
わたし自身もあるきっかけで家の中の物を全部出し、自分の持ち物を並べる中で何に興味があるか再発見しました。自分の心地よいポイントを知ることは大切で、人は誰しも日常生活の中で「自分の好きなものを軸にして他を決める」これを無意識のうちに、何気なく行っています。例えば洋服などのスタイリングは誰もが毎日行っていると思いますが、インテリアを買ってスタイリングをする、という行為は経験する場面が少ないため難しいと感じる人も多いはずです。
このおうち時間を利用し、好きなものに囲まれる暮らしを意識的に選んでみて自分自身を知る機会をもっていただけたらと思います。
自分の好きなもので廻りが整えられると、お家自体が癒しの場所であり、活力をくれる場所になります。
それが自分にとってのIKOU Home（移行・憩う・移行）に近づいていくと思います。
エコシートではTE-SN7106ミネルバスタッコWになります。
建具に限らず壁面に広く使用したいと感じさせるデザインです。陰影が素敵でグロスマットの表情が効いているので、角度によってさまざまな表情を見ることができるのは面白いと感じます。ドライな表情の中に瑞々しさも感じられるデザインだと思います。
レプリアでは、TFP-SN567ルーエペカンBGになります。
色のコントラストが優しく、絶妙にグレーが入ったところが素敵なデザインです。エシカルな暮らしを象徴するようなドライ感が表現できているため使いやすさも感じさせます。自然のあたたかみを感じさせる節の質感も良いと思います。
今回のスタイリングのポイントとしてはダイナミックさを意識し、あまりマンションということにこだわらず、広い空間を演出しようと思いました。 また、前回はあくまでモダンやベーシックをベースにスタイリングしましたが、今回は少しなつかしさを感じられるようなクラシカルな雰囲気も意識しました。
今のインテリアシーンにおいて、コンフォートさ、心地良さは昨年に引き続き加速している印象を持っています。混沌とした時代の中、人が求めるものは癒しで、それはインテリアシーンでも変わらないように感じます。
例として、植栽を取り入れた空間や明るいトーン・シンプルなデザインの空間が好まれる傾向にあると思います。
トレンドとしては、８０ʼsや韓国風などファッションやメディアから来ているものがインテリアにも影響してきているのを感じます。その時代を経験した人にとってはなつかしいものが、今の世代の方々にとっては新鮮で面白いと感じるようです。それぞれの世代で受け取り方は違いますが、カルチャー的なモチーフを入れていくこともインテリアの楽しみ方として、面白いと思います。
これからのライフスタイルの提案で、ビジュアルだけでなく、香りや音など五感を刺激するような空間づくりに挑戦したいと思っています。バーチャルが進化するほどリアルの体験価値が貴重になるため、足を運んでわざわざ行きたいと思える場所が重要になってくると考えます。 そうした場所づくりに向けて、住空間にとどまらず、いろいろな方向に発展させることができればと思います。
101ドアシミュレーターは、建具・床のカラーコーディネートが簡単に作成できるデザインツールです。建具の形状や金物の色、枠や巾木に至るまで細部までデザイン変更して提案書を作成することも出来ます。
